2014年7月9日水曜日

台風の進路

大型の台風が近づいています。

7月に日本に接近する台風としては最大級ということで各地で被害が出ないか心配な状況です。

台風の進路予想図を見ていると、日本を狙ったかのように接近しているように見えます。なぜこんな動きをするのでしょうか?



台風の進路は大きく3つの大気の流れ(①基本の北向きの流れ②貿易風③偏西風)によってきまります。

まず、地球は赤道辺りが強く熱せられる為に対流という空気の流れが発生し、赤道から北極・南極へ空気を運ぶ流れ(北半球なら北向き、南半球なら南向き)があります。
この北向きの流れ(南半球では南向き)が台風を動かす基本の流れになります。

(1)赤道付近で発生した台風は①により北極に向かって進みます。

(2)徐々に貿易風という東風に影響され、台風は北西に進むようになります。

(3)沖縄あたりでは貿易風が弱まり、①の基本の北向きの流れで台風は北行します。

(4)中緯度まで進むと偏西風(西風)が強くなり、それに①の基本の北向きの流れが加わりるため、台風は北東向きに進むようになります。

この偏西風がちょうど日本に向かって流れているため、日本を狙って台風が進んでいるように見えるのです。



ちなみに台風は太平洋高気圧の周りの流れ(周辺流)に沿って動く性質があり、季節によって太平洋高気圧の勢力が強まったり弱まったりすることで日本を直撃したり、他の方向に進んだりするというわけです。


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