2014年7月7日月曜日

死海の水はなぜしょっぱいのか?

あまりに塩分が濃く、生物がすむことができないことからその名がついた死海(Dead Sea)。

驚くことに、死海の塩分濃度は25~31.5%と普通の海水の約5倍~9倍の濃さにもなります。


その濃さの理由のひとつが、死海がシナイ、アラビアの2つの大陸プレートが南北別々に移動してできたシリア・アフリカ地溝の中にあることです。

こういう陥没地帯にあるため、死海の一番低い湖面は地中海より400メートルも低いところにあります。死海に流れ込んだ水は他に流れ出すことなく溜まり続け、常に太陽に照らされて蒸発し、塩分だけがどんどん濃くなったのです。

また、死海にはヨルダン川や地中海から塩分を含む水が一日650万トンも流れ込みます。さらに死海周辺は亜熱帯性の地中海性気候で、年間降水量は100ミリ未満と雨が少ない地域です。

このように塩分濃度の濃い水が流れ込み、どこにも流れていかず、蒸発する一方なので、長い年月の間にどんな生物も住むことができない死海という湖が生まれたのです。


【死海】
水面標高:-427 m
面積:605 km²
平均水深:200 m


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